こんにちは。オズファームです。
私たちが運営する農園では、樒(しきみ)の栽培・収穫もしています!!
私の地元ではしきみをしきびと呼んでいたので、しきみときいて最初は「え?なんて??」って感じでした💦でも変換機能でしきびでは出てきませんので、しきみのほうがメジャーみたい。樒の漢字を使いたいときはしきみで入力しましょうね。
早速脱線。話を戻して、樒って聞いたことはあっても、あんまりなじみないなぁという人が多いんじゃないでしょうか??
お葬式とかお墓参りのときにお供えされる植物のイメージが強い、謎の多い樒について考えていきたいと思います!
ちなみに、和歌山県は全国的にも知られた樒の産地なんです!!意外と身近な樒について理解を深めておきましょう!!
日本にはお仏壇やお墓、お葬式などの場で樒をたむける風習があります。
樒はきれいな白い花を咲かせる植物。
「樒に花?見たことないぞ??」と思う方もいらっしゃるかもしれません。それもそのはず。
樒は春に花を咲かせますが、お葬式などの仏事は春だけじゃなくいつ起こってもおかしくないわけです。なので、仏事の場で樒を目にするときは、花がついていないことが多いです。
花以外にも、樒は茎や葉っぱがつやつやしているので、思わず触ってみたくなる植物ですが、
意外や意外!樒は見かけによらず強烈な毒を持っている植物!
うっかり間違って食べないように気を付けてくださいね💦
さっきすこしだけ、樒は白い花をつけるといいましたが、樒には花言葉もありますよ♪
花言葉は・・・「援助」、「甘い誘惑」、「猛毒」です。
可憐な白い花とは裏腹に、劇毒を持つ植物の性質からついているみたい。
ギャップが印象的ですよね♡
また、故人があの世に行くのを「援助」することからつけられたとされます。なので、亡くなった方とつながるために、お仏壇やお墓には樒がお供えされるそうです。
花は3~4月に咲き、白や黄色などの色のバリエーションがあります。その見た目が蓮の花に似ているため、お葬式やお墓参りに使われるようになったそうです。
蓮は極楽浄土を象徴するといわれ、仏教ととてもかかわりの深い植物ですので、蓮の花に重ねられた樒も仏教と深くかかわっているというわけです。
そもそも樒の名前の由来は・・・「悪しき実」→「(あ)しきみ」に転じてつけられたといわれます。(諸説あります)
しかし、つよい毒と香りのおかげで、亡くなった方の遺体の臭いが広がるのを防いだり、野犬にお墓を荒らされにくいという利点があり、古くからの知恵として現代まで風習が根付いているみたい。
お墓にお供えする植物一つとっても、使われるにはちゃんと意味があって今まで伝わっていると考えると、たくさんの先人たちの暮らしや知恵が現代のならわしのなかに垣間見えて興味深いですよね・・・。
このごろでは墓じまいが増えているといいますが、まだまだ行われている伝統の意味をもう一度考えてみたくなりました。
樒は室内での観賞用や押し花には向いていませんが、お庭に植えておくとお墓参りの時にお供えできるので育ててみても楽しいかも知れませんね♡♡
