こんにちは。
先日小耳にはさんだ、和歌山県田辺・白浜地域のとあるイベント。パンフの概要に目を通すと「こんなことやってるなんて!ぜひ知ってほしい!」と強く思いましたので、ここで紹介してみます。
普段はめぼしいイベントが少ない土地柄ゆえに、こういう時は好奇心がくすぐられるのが田辺市民の性。
そしてそのイベントとは、明後日18日(木)からスタートする「紀南アートウィーク」です(*’▽’*)
展示会のキーワードは「アート」と「籠もる」。
これがまず素晴らしいと思いませんか?✨
和歌山の鄙びた地域性を無理に大きく見せようとせず、田舎特有の閉鎖性みたいなものを逆手にとってアートと結びつけたこの発想にはあっと驚かされました。
期間は18(木)~28(日)の10日間と短いです。
多くの方は休日の限られた時間の中で回ることになるでしょう。
どこに行くか迷ってしまう方に、個人的おすすめエリアをご紹介します!
高山寺(10:00-16:30)休なし
高山寺は南方熊楠や植芝盛平のお墓もあるお寺。
びっくりしたのですが、期間中はお寺の香堂と本堂地下にて展示が行われるようです。香堂では過去にカンヌ国際映画祭の最高賞を受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品が暗闇をほのかに照らす世界観を演出。
地下にある田辺出身のアーティスト前田耕平作の作品は、古くにお寺が発掘場所になった土器に着想を得て作成された、智慧と祈りの集積ともいうべきもの。
芸術空間のある種の暗さがかえって神秘性を引き立てる見事な演出に期待大です。
南方熊楠顕彰館(10:00-16:30)
休:22(木)24(水)
「前に行ったことあるからいいや」と思ったあなた。
そう言わず聞いてください。
顕彰館は一昨年常設展示をリニューアルし、子供や熊楠さん初めましての方も楽しめる展示に大変身。
子供が楽しめる覗き穴やタッチパネルやジオラマなど、100年前の人と思えないくらい身近で等身大の熊楠を感じられます。
今回の展示は高山寺の地下展示も手掛けた前田耕平の作。
ふだん学者として語られがちな熊楠がアートのフィルター越しにどう映るのか注目です!

顕彰館から徒歩一分のあたりには、個性の光るクリエイターたちの拠点が集結しており、期間中は「熊楠」「きのこ」をテーマに、触ったり食べたり作ったりと五感で楽しめる企画が盛りだくさん♡
雑貨店や地元の隠れレストランに行ってみたい人にもうれしいエリアですよ🥰
川久ミュージアム(10:30-18:00)休なし
料金1000円(ガイドブックを見せると500円)
ホテル川久内に去年の七月にできたばかりのミュージアムでは古今東西の名だたる画家の作品に出会えます。期間中はそれに加えて4人のアーティストの展示があり、いずれも思想性に富んだ世界観。自分のルーツを振り返らずにはいられなくなるような、知的好奇心くすぐる内容なのではないでしょうか。
今回取り上げたのは催しのほんの一部だけ。
紀南地域に「籠められた」凝縮された芸術の世界に足を運んでみてください🌸