お茶ってなんだろう?

こんにちは!
少しずつ暑い日が増えてきましたね。
気温の変わり目は体にとっても負担になるかとおもいますので、体調や熱中症にも気を付けて下さいね。
今回は夏場に飲みたくなる「お茶」について考えてみたいと思います。
日常的にお茶を飲んでいる、もしくはほとんど飲んでいない方も、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

そもそもお茶って何だろう?

お茶は日本人の食卓に欠かせない存在。
でも、よく考えると、お茶ってなに?
お茶にも種類があるよね?
緑茶とか紅茶とかウーロン茶とか…。
日本で昔から一番飲まれてきた緑茶などは、「チャノキ」とよばれる、ツバキ科の常緑樹です。

この「チャノキ」の葉っぱや茎を使って作られるのが一般的にお茶と呼ばれているものです。
ただしハーブティーなどは少し違って、野草やハーブを乾燥させた飲み物です。


「チャノキ」のお茶は、ただ乾燥させるだけではなく、茶葉を蒸したり温めて揉みこんでからさらに丁寧に乾かしたりします。

この作業を製茶といってお茶の風味や味を決めるための加工をほどこしてお茶がつくられています。

実は、緑茶や紅茶、ウーロン茶など、見た目も風味も違うお茶ですが、同じ葉っぱから作られたお茶なんです。これは意外と知られている話かもしれません。
では同じ葉っぱから作ったのにどうしてこんなに見た目も味も違ったお茶になるのか?
その理由は、製茶の方法を変えているからだそうです。
作り方を変えるだけで、いろいろな風味と色合いが作り出せるのはとても興味深いですね。

お茶はどんなときに飲まれてきた?

かつてお茶は薬用としての役割があり、今のように好きだから飲む、美味しいから飲むというものではなかったそうです。

日本にお茶の始まりは、最澄や空海などの平安時代のお坊さんが中国から持ち込み、栄西という鎌倉時代のお坊さんが、日本にお茶を飲み物として広めたといわれています。

お茶を飲むと頭がすっきりとして修行に専念でき、修行に良い効果が期待できるとして、お坊さんの間でお茶が人気になります。その後、お茶は高級品として身分の高い武士や公家たちの間で飲まれるようになりました。時代が下りお茶の需要の増加と生産工程の工業化が進み、量産が可能になると一気に一般庶民にもひろまり、今では日本人の食生活の一部として不動のポジションを築いています。

昔、とくに戦国時代には、お茶をいれることを仕事にした茶人という人たちも活躍し、天下人にも大いに影響を与えたといいます。この話はまた別の機会にあらためてお話しできたらと思います。

お茶の入れ方って難しいんじゃないの?

お茶の入れ方は意外と簡単!

入れたてのお茶を楽しむために、葉っぱから急須を使ってお茶を入れたり、お茶碗に入れたお茶を優雅に飲んでみたり。
そんなときのお茶の作法にすこし難しいイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
でも実際は、急須に茶葉を入れたあとにお湯をいれて、お茶碗にそそぐだけ。
自分で飲んでみたいと思ったときは、作法など気にせず、自分のペースでアレンジで、お茶を楽しむのが一番。
やってみるうちに、自分にとっておいしいと感じる作り方もわかってくるでしょうから、何度かチャレンジして自分好みのものを入れるというのも楽しそうです。思わぬ趣味の扉が開くかもしれません。

お茶は日本人らしさの象徴?

先ほど、作り方次第で味も見た目も全く変わるといいましたが(緑茶と紅茶では全然イメージが違いますよね)、美味しいお茶とお茶の性質から高い精神性を追求し続けたのが茶の湯であり、わびさびなどの日本の伝統的な感覚に影響を与えているのだと思います。

細かいところに気が付いたり、ものごとの機微を感じとることができる日本人の感性も、お茶とともに育まれてきたといっても過言ではないかもしれませんね。

お茶は今時、近所のスーパーやコンビニ、自販機で簡単に変えてしまうので、あえて自分のためにゆったりお茶をいれてみようと思う人は多くはないかもしれません。

でも、そこをあえて自分で手を動かして入れてみる、入れたての香ばしいお茶を静かに楽しむことは、自分の時間を大切にしたいひとにピッタリの時間になるのではないでしょうか。

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